〜治療後に気をつけたい5つのポイント〜
歯周病は「治療が終わったら終わり」ではなく、むしろその後のケアがとても大切です。再発を防ぎ、健康な状態を長く保つために、日々の習慣と注意が欠かせません。
今回は、歯周病治療を終えた方に向けて、治療後に特に気をつけてほしい5つのポイントをご紹介します。
治療効果を最大限に活かし、将来にわたって自分の歯で食事や会話を楽しむためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
1. 丁寧なブラッシングを続ける
歯周病の原因はプラーク(歯垢)に棲みつく細菌です。
治療で歯石が取れても、日々のブラッシングがおろそかになると、すぐに細菌は増殖します。特に歯ぐきと歯の境目は汚れがたまりやすいため、丁寧に磨くことが大切です。
ポイントは、力を入れすぎずに「優しく、時間をかけて」磨くこと。目安は1回5〜10分程度。毎日の積み重ねが歯ぐきの健康を守ります。
2. 定期的なメンテナンス・検診を欠かさない
治療後の歯周病は、放っておくと再発しやすい特徴があります。
だからこそ、治療後のメンテナンスは欠かせません。
大宮エリアには、歯周病予防や再発防止に力を入れている歯科医院が多数あります。
多くの医院では、3ヶ月に1度の検診・クリーニングを推奨しています。
プロの手による歯石除去や歯面清掃は、自己ケアだけでは落としきれないバイオフィルムの除去に効果的。
加えて、検診では歯ぐきの状態を細かくチェックし、早期のトラブル発見につながります。
「調子がいいから」と間隔をあけすぎるのは危険です。面倒でも定期的に通い続けることが、健康維持のカギです。
3. 食生活の改善を意識する
歯周病の治療後は、食生活の影響も無視できません。
糖分や酸性の強い飲食物は、細菌のエサとなり、歯ぐきの炎症を再び引き起こす原因となります。
甘い清涼飲料やお菓子の過剰摂取は控え、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
特にビタミンCやビタミンD、カルシウムは歯ぐきや骨の健康をサポートします。食後はなるべく早めに歯磨きやうがいをする習慣もつけておくと安心です。
4. 禁煙を心がける
もしタバコを吸っているなら、この機会に禁煙を検討してみてください。
タバコは歯周病の悪化や治りにくさに直結する最大のリスク因子の一つです。
喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、免疫機能を低下させるため、細菌と戦う力が弱まります。
結果、治療しても回復が遅れたり、再発しやすくなったりするのです。
5. ストレス管理と十分な睡眠を大切にする
意外に思われるかもしれませんが、ストレスや睡眠不足も歯周病の再発リスクに関わります。
ストレスが続くと免疫力が低下し、体が細菌に対抗しづらくなるのです。
また、睡眠が不足すると体の修復機能も低下します。
適度な運動や趣味の時間、リラックスできる時間を意識的に作ることが大切です。
また、夜はスマホやPCの画面から離れ、質の良い睡眠を確保することも行っていきましょう。