こんにちは、院長の成田です。
今回は今流行りのマウスピース矯正、特にインビザラインの無料相談会 についてのお話をしたいと思います。
矯正歯科専門医院でもないのになぜ専門外の歯列矯正が無料相談なのか!?を冷静になってよく考えてください。
昨今、矯正専門医院でもないのに突如としてインビザライン推しで大きく宣伝をしている医院が散見されます。
先に結論を言うと一般開業医ではなく、矯正専門の歯科医院での治療を強く推奨します。
皆さんは、無料相談と聞いてどのような印象を持っていますか?
保険や住宅の無料相談など様々な無料相談が世間には溢れています。
それぞれの業界で、無料相談を行うことで様々なメリットがあるようです。
しかし、今回歯科医院に特に今流行りのインビザラインの無料相談の場合はどうでしょうか?
日本矯正歯科学会の見解はご存知でしょうか?下に記しますので参考にしてください。
医療機器ではない雑品(注1)を用いたアライナー矯正
→インビザライン のことです。今現在、インビザラインは雑品扱いです。
国民の皆様におかれましては、アライナー矯正を受けるにあたり、まず、医療機器として認められた機器を用いて作製されたアライナーであるかどうかを確認され、その上で、矯正歯科治療が円滑に進むように、細やかな治療が受けられる歯科医院や装置をご選択いただき、適正な矯正歯科治療を受けていただくことを推奨します。と書かれています。
下のURLは上記の内容が掲載されている日本矯正歯科学会のHPです。ぜひ参考にしてください。
https://www.jos.gr.jp/4348
地域医療に貢献したい。治療のオプションを知ってもらいたい!ということではなく、
成約させたい!売上をあげたい!!(敢えて売上と書きました)という営業目的のために無料にしているのです。
つまりその無料相談は、歯科医院の営業です。
患者さんに何らかの自費診療を契約させたいために行ってる場合が多く見られます。
説明を無料でも有料でも患者さんに自費診療を知って契約(敢えて契約と言います)してもらいたいという気持ちは大きく変わりませんが、説明を無料にしていると歯科医師が得られる利益がゼロです。
そうなるとどうなるでしょうか?
そうです。経営が成り立ちません。
どの医院で治療を受けるのかの判断基準、対策についてですが、
疑問を聞く、その先生の考えを聞く。といいでしょう。
答えが適当だと
知識がないか真摯に向き合ってないか
の可能性が高いです。
説明の内容が
・視診の結果だけになっていないか?
・骨格的な診断になっているか?
・AIのシミュレーションだけになっていないか?(コンピューターが勝手に画像を作っている)
・模型を用いて説明しているのか?
・何でもインビザラインで対応可能だと言っていないか?
・メリットだけではく、デメリット・リスクの説明があるか?
特にリスクが重要だと考えます。
矯正治療をしたら全てがプラスの方向に行くという錯覚に陥っていませんか?残念ながらそんなことはありません。どんな治療法にもメリット・デメリットがあります。歯列矯正にはさらにリスクがあります。失敗することだってありますし、想定よりも長期間に及ぶこともしばしばあります。
良いことばかりではありません。しっかりとご説明していただける歯科医院がオススメです。
今回はそんな無料相談、特にインビザラインの無料相談会について考えてみました。
下記は私の考えと似た先生の動画です。よろしければご覧になってください。
https://www.youtube.com/watch?v=EUR8JcmU5B4
マウスピース矯正
https://www.youtube.com/watch?v=i-HmZSnnJI4
最後に無料相談全てを否定しているわけではないのでお間違いのないようにお願いします。