歯ぐきから血が出る？大宮で歯の健康が気になる方へ
──歯科衛生士が原因と対策をやさしく解説します🌼
こんにちは🌼大宮周辺でも「歯ぐきから血が出て心配…」「みがくたびにしみる」などのご相談を多くいただきます。
歯ぐきの出血は、実はお口の中の状態を教えてくれる大切なサイン。放置してしまうと歯周病が進行し、口臭や歯ぐきの退縮、場合によっては歯を失うリスクにもつながります。
この記事では、歯ぐきから血が出る原因と、今日からできるセルフケア・歯科医院でのケアについて、歯科衛生士の視点から分かりやすくまとめました。
気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
■ 歯ぐきから血が出る主な原因
1. 歯肉炎（歯周病の初期段階）
歯ぐきからの出血で最も多いのが、この歯肉炎です。
歯と歯ぐきの境目にプラーク（歯垢）がたまると細菌が増え、歯ぐきが赤く腫れて出血しやすくなります。
痛みが少ないため、気づいたときには炎症が進んでいることも少なくありません。
2. 歯周病（中等度〜重度）
歯肉炎を放っておくと歯を支える骨にまで炎症が広がり、歯周病に進行します。
「歯ぐきから血が出る」「歯が浮いたような感覚がある」「口臭がきつい」などの症状があれば要注意。
歯周病は自覚症状が出にくく、気づいた頃には中等度になっているケースも多い病気です。
3. 間違った歯みがき
力を入れすぎたゴシゴシ磨きや、硬い歯ブラシの使用は、健康な歯ぐきでも傷をつけてしまいます。
「しっかり磨かないと」と強くこすりすぎることで、出血を悪化させてしまうこともあります。
4. ホルモンバランスによる影響
思春期・妊娠中・更年期はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすくなります。
特に妊娠中は“妊娠性歯肉炎”が起こりやすく、いつもより丁寧なケアが必要です。
5. 全身の健康状態の影響
生活習慣の乱れやストレス、貧血、糖尿病など、全身の状態も歯ぐきの健康と深く関わっています。
体調が悪い時に歯ぐきが敏感になる、出血が増えるという方も多いです。
6. タバコ・電子タバコ
喫煙は血流を悪くし、歯ぐきの治りを遅くします。
炎症があっても出血しにくくなるため、症状に気づきにくいことも大きな問題です。
■ 今日からできるセルフケア
1. 正しい歯みがきに変える
歯ぐきから血が出ると、「みがかない方がいいのかな？」と思われる方もいますが、みがかないと悪化します。
ポイントは以下の3つです。
歯ブラシは「やわらかめ〜ふつう」を選ぶ
力はペンを持つ程度の軽い力で
歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを45度で当て、小刻みに動かす
最初だけ出血しても、正しいケアを続けると1〜2週間ほどで自然に治まってきます。
2.補助用具を使用する
フロス・歯間ブラシを併用する歯と歯の間は、歯ブラシだけでは約4割の汚れが残ると言われています。
細かい隙間にはフロス、やや広い隙間には歯間ブラシがおすすめです。
サイズや使い方が不安な方は、歯科衛生士に相談すると安心です。
3. 生活習慣を整える
歯ぐきの健康は全身の状態に影響を受けやすいため、
バランスの良い食事
質の良い睡眠
ストレスケア
禁煙または減煙
なども大切なポイントです。
■ 歯科医院でできるプロのケア
● プロフェッショナルクリーニング（PMTC）
ご自身の歯みがきでは落としきれない歯石・バイオフィルムを徹底的に除去します。
初期の歯肉炎であれば、クリーニングだけで大きく改善するケースも多くあります。
● 歯周病検査
出血の原因が軽度なのか、骨まで影響が出ている歯周病なのかを確認します。
状態に合わせて、適切な治療やケアプランをご提案します。
● 定期メンテナンス
3〜4ヶ月ごとに定期検診を受けることで、歯ぐきの健康を長く保つことができます。
大宮でも、メンテナンスを習慣にしている方は年々増えています。
■ まとめ：歯ぐきの出血は「放置しない」が一番大切
歯ぐきから血が出るのは、決して“たまたま”ではありません。
多くの場合、歯ぐきが炎症を起こしているサインで、早めに対処するほど改善しやすいのが特徴です。
正しい歯みがき
フロスや歯間ブラシの併用
規則正しい生活
定期的なプロケア
この4つを習慣にすることで、歯ぐきの出血はぐっと減り、将来にわたって歯を守ることができます。
大宮で歯ぐきや歯のトラブルが気になる方は、ぜひ早めに歯科医院にご相談ください。
小さなサインを見逃さず、健康な口元を一緒に守っていきましょう！