仕上げ磨きは、子どもの歯を守るうえでとても大切な習慣です。自分で歯を磨けるようになっても、まだ磨き残しが多く、むし歯のリスクが高いため、保護者のサポートが欠かせません。では「何才まで仕上げ磨きを続ければいいのか?」という疑問を持つ方は多いと思います。
一般的に、仕上げ磨きは 小学校低学年(7~8才頃)までは必ず行うことが推奨されています。乳歯から永久歯に生え変わる時期は歯並びがデコボコして磨きにくく、さらに手先の器用さも未発達なので、どうしても汚れが残りがちです。特に6才臼歯(第一大臼歯)は奥に生えるため本人も見えづらく、むし歯になりやすい歯です。
ただし、仕上げ磨きは「何才になったら完全にやめてよい」と明確に区切れるものではありません。歯科医師や歯科衛生士は 小学校高学年(10~12才頃)まではチェックを兼ねて続けてほしいと案内することが多いです。理由は、永久歯がすべて生えそろうまでに時間がかかり、思春期に差し掛かるまでは生活習慣も不安定で、歯磨きがおろそかになりやすいからです。
仕上げ磨きは毎日でなくてもかまいません。小学生になると「もう自分でやりたい」という気持ちが強くなるので、本人が磨いた後に仕上げとして短時間チェックするスタイルがおすすめです。寝る前だけ、週に数回だけでも親が確認してあげると安心です。
つまり、仕上げ磨きは最低でも小学校低学年までは必須、可能であれば高学年までは続けたい、というのが目安です。大切なのは「子どもの歯の状態や性格に合わせて柔軟に対応すること」です。磨き残しが多い子やむし歯のリスクが高い子は長めに続け、きれいに磨けるようになった子は徐々に自立を促すとよいでしょう。
仕上げ磨きは、ただ歯をきれいにするだけでなく、親子のスキンシップの時間にもなります。「もう大きいからやらなくていい」と急にやめるのではなく、段階的に減らしていくのが安心です。
年齢別・仕上げ磨きの目安とコツ🦷🪥✨
年齢 |
仕上げ磨きの必要度 |
ポイント・コツ |
0~2才 |
★★★★★ 必須 |
歯が生え始めたらガーゼや小さな歯ブラシで。1日1回、寝る前を中心に。遊び感覚で慣れさせる。 |
3~5才(未就学児) |
★★★★★ 必須 |
自分で磨く練習をしつつ、必ず親が仕上げ磨き。奥歯のかみ合わせ・前歯の裏に要注意。短時間で楽しく行う工夫を。 |
6~8才(小学校低学年) |
★★★★☆ ほぼ必須 |
永久歯(6才臼歯)が生えてくる大事な時期。本人が磨いた後、必ず親がチェック。奥歯や歯の生え変わり部分を重点的に。 |
9~12才(小学校高学年) |
★★★☆ できれば継続 |
手先は器用になるが、磨き残しや磨き癖が残りやすい。毎日でなくても、寝る前や週数回チェックを。声かけで自立をサポート。 |
中学生以上 |
★★~☆ 状況に応じて |
原則は本人に任せる。ただし矯正中やむし歯リスクが高い場合は、時々チェック。仕上げ磨きより「生活習慣の管理・本人の意識づけ」が大切。 |
💡ポイントまとめ💡
- 最低ライン → 小学校低学年までは必ず
- できれば → 高学年まではチェックを続ける
- その後は → 子どもの性格や歯の状態に応じて調整
仕上げ磨きは「歯を守る」だけでなく、「親子の習慣・コミュニケーション」としても大切です💫